不妊原因にもなるインスリン抵抗性
不妊症かどうか調べる検査22・糖負荷とインスリンの測定1/2
不妊症の疑いと、その原因について確認するための検査として、
糖負荷やインスリン数値の測定は必須です。
最初に、今回レポートする内容の参考資料を記載しておきます。
資料にご興味がない方はそのまま本文へどうぞ!
できるだけシンプルにまとめていきたいと思います。
不妊かな?と悩んでいる女性の皆さまのご参考になりましたら幸いです。
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・書籍:「体外受精のすすめ」成田収著・南山堂
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私の知る神戸ARTレディスクリニックでは妊娠の仕組みを
一般向けのウェブページで解説していて、内分泌機能が重要な役割を
果たしていることを明記しています。
人体は内分泌機能によってコントロールされているのです。
内分泌機能の異常は不妊症につながるのだと覚えておいてください。
これを前提に、今回のレポートを進めていきます。
ちなみに、インスリンは内分泌物質のひとつです。
血液中の糖を筋肉などに送り込み、エネルギーとして代謝する働きを担っています。
糖代謝異常やインスリン抵抗性は不妊の原因になります。
インスリンの測定
絶食して採血し、空腹時血糖値とインスリンの値を出し、
これをもとにインスリン抵抗性を算出します。
算出する計算式を「HOMA-Rの計算式」と言います。
これは参考書籍に掲載されていました。インスリン抵抗性を測る指標として
よく用いられる計算式なのだそうです。
HOMA-Rの計算式:空腹時血糖値×空腹時インスリン値÷405=HOMA-R
空腹時血糖値はFPGで単位はmg/dl。
空腹時インスリン値はFIRIで単位はμU/mL。
正常値は1.6以下で、2.5以上は治療が必要となる基準です。
インスリン抵抗性の検査前の絶食は何時間くらい必要?
糖負荷とインスリン値、インスリン抵抗性を調べる血液検査については、
検査前の絶食時間は4~5時間程度で大丈夫です。
もしほかの項目も同時に調べるようであれば、10~14時間絶食しておくと万全です。
・なぜ採血前に絶食しなければならないの?
食事をとった後には血液中の糖や中性脂肪が増加します。
健康な人の場合、食事後に血糖値の影響が残るのは2時間程度、
中性脂肪については10時間以上です。
食事内容やその他さまざまな要因による影響を排除するためには
10~14時間の絶食が必要というわけです。
医師と相談して不妊症の検査をスケジューリング
現在はコロナの影響もあって、レディスクリニックでも思うように
予約が取れないというケースが増えているようです。
レディスクリニックをはじめて受診する女性は、
事前に最低2ヶ月程度基礎体温表をつけて基礎体温のサイクル、
月経や排卵日のサイクルを医師と共有できるようにしておくといいでしょう。
そうしておけば、予測をもとに最善のタイミングで検査の予約を入れられます。
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