結婚3か月は不妊?不妊症の基準

結婚してから3ヶ月でも不妊と言える?

婦人科や婦人科の病気、不妊症、また、その治療に取り組む方々を

身近に感じていただきたくて始めた今回のQ&Aを題材にした記事です。

なづけて「レディスクリニック質問集」そのまんまですね!

今回のピックアップは、結婚3ヶ月の女性がレディスクリニックに投げかけたご質問

について考えたいと思います。

結婚3ヶ月目の女性(概要)

結婚して3ヶ月が経ったがまだできない、子どもができやすくなる方法は?

医師の回答(概要)

結婚3ヶ月ならまだ気にするタイミングではない。

基礎体温の測定や排卵日検査薬を使ったタイミング法がおすすめ。

一般的な「不妊症」の基準を把握しておこう!

子どもが欲しい!と強く願う女性からしてみれば、

結婚後のたった数ヶ月でも焦ってしまう気持ちは理解できます。

医師の冷静な回答で納得できるかといったら、そうでもないですよね。共感します。

不妊症と診断されるためには基準を満たしていなければなりません。

~不妊症の基準~

普通の夫婦が1年以上避妊せず夫婦生活を持っていても妊娠しない状態。

これが一般的な不妊症の基準となっています。

※私の知る神戸ARTレディスクリニックの情報を参考にしましたが、

他のレディスクリニックでも基本的には「1年間」が基準となっています。

とはいえ、不妊症が疑われる方の年齢や健康状態によって

変わってくるので、そのあたりは要注意です。

「1年以内」に不妊症と診断されるケースもある

一般的な基準である「1年間」を待たずに不妊症と診断され、

治療が必要だと分かるケースもあります。

例を挙げてみましょう。

・明らかに排卵が正常に行われていない場合

無月経の女性や、経血が多すぎたり少なすぎたり、

月経の周期が遠すぎたり近すぎたり、月経に伴う痛みが強すぎたりする女性は

異常が疑われます。また、月経と基礎体温の記録から、

排卵が起こっていないのではと疑われる場合もあります。

・基礎疾患がある場合

糖尿病や自律神経失調症など基礎疾患があり、治療中の方は、

妊娠を目指すためにかかりつけ医と連携した対応が必要です。

ホルモンバランスの異常を引き起こす病気は多いので、

ご興味がある方はチェックしてみてください。

・痩せすぎ、あるいは肥満症の場合

痩せすぎや肥満は不妊症の原因になります。

排卵が正常に行われているかどうかの検査だけでも受けておくといいでしょう。

ここで取り上げた例以外でも、不妊症の原因となる病気、

要素は数多くあります。もしかしたら今回ピックアップの質問者様も、

ご本人なりになにか心配の根拠があっても相談だったのかもしれませんね。

「自分だからわかる不安」というものもありますから。

繰り返しになりますが、一般的には不妊症の基準は1年間の不妊です。

それでも心配な方、心配になる要素がある方は、

1年未満でも病院を受診してみてもいいかもしれません。

その際は、不妊治療の専門医がいる病院を選ぶように注意していただきたいと思います。

産婦人科医のすべてが不妊治療の専門医ではないので、そのあたりは気を付けてくださいね。

30代からの不妊治療や検査のことブログでつづる

30代不妊治療について思うこと。不妊治療を知り、妊活から体外受精や顕微授精についてまで、自分のペースで調べていきます。