腹腔鏡手術後に妊娠できるか心配

腹腔鏡手術後に妊娠しにくい?

レディスクリニックをひとりでも多くの女性が身近に感じられるように、

そして、不妊症の悩みを抱え込まずにすむようにという思いから

始めたシリーズです。

どんなご夫婦がレディスクリニックを受診しているのか。

不妊症にはどんなケースがあって、どんな治療があるのか。

どんな検査があるのか。リアルを垣間見ていただけるはずです。

レディスクリニックを受診してみようかな?と検討していただけたら幸いです。

●質問

腹腔鏡の手術を受けてからもう2回目の排卵が

2回ともセキソビットという薬を飲んでいます。

排卵日に夫婦生活を持っていますが。(排卵日近くにはHCG5000の注射を打っています。)

妊娠しづらくなっている?

●回答

1回の排卵で妊娠する確率は約20%です。

2回妊娠されなくてもあまり心配する必要はないと思います。

妊娠しにくい原因はさまざまで、治療も腹腔鏡やセキソビットなどの薬のほかにも

人工授精や体外受精、さまざまな方法も考えられます。

不妊治療の選択肢はそれぞれ!「あなたに合う治療」

不妊治療には数多くの選択肢があります。

タイミング法などの自然な方法から、人が手を加える人工授精、

成熟した卵子を採取して顕微鏡下で受精させる体外受精(顕微授精)など、

本当にさまざまですよね。

今回の質問にあるように、腹腔鏡の手術を受けていらっしゃいます。

婦人科の内視鏡手術では子宮の内側と外側の手術で大きく分かれていて、

子宮の外側で行う手術で腹腔鏡が用いられます。

へそのあたりに小さな穴をあけて腹腔鏡を差し込み、

病変部を切り取ったり、癒着した部位を剥離したりするのです。

セキソビットは卵子を育てたり、排卵をコントロールしたりするお薬です。

HCG5000は排卵を促したり、着床環境を整えたりする注射です。

これらは組み合わせることで、排卵日を確定させる働きを発揮します。

いわゆるタイミング療法ということになります。

腹腔鏡手術で不妊の原因を取り除き、

自然妊娠の可能性を確保してからタイミング療法へという流れです。

ひとつひとつステップを踏んでいます。

この質問者さまに対しては適正な不妊治療計画といえるでしょう。

●セキソビット以外の薬も選べる

●人工授精や体外受精も選べる

卵子の生育を促して排卵をコントロールするお薬はセキソビット以外にも

クロミッドなどがあります。

また、不妊治療により確実性を求めるのであれば、人工授精や体外受精も選べます。

人工授精までは運に任せる部分が大きいですが、

体外受精では選り抜きの卵子と精子を人工的に結合させるため、効果が高くなります。

妊娠しにくい方は最初から人工授精や体外受精に取り組むことだって可能です。

レディスクリニックは治療を押し付ける場所ではありません。

治療を受けるべきかどうかの相談もできますので。

30代からの不妊治療や検査のことブログでつづる

30代不妊治療について思うこと。不妊治療を知り、妊活から体外受精や顕微授精についてまで、自分のペースで調べていきます。