不妊治療のステップアップ神戸ARTレディスクリニックを参考に

不妊治療は「ステップアップ」していくもの~ざっくり紹介

不妊症にはさまざまな原因があります。

女性に原因があるケース、

男性に原因があるケース、

男女双方に原因があるケース、

そして、原因が特定できないケースが考えられます。


医師から見ると、原因が特定できないケースがもっとも治療しにくいのだとか。

女性に子宮内膜症や卵管閉塞、

男性に精管閉塞や射精障害などが確認されればその治療を行い、

その後一般的な過程による不妊治療へと進むことになります。

基本的に不妊治療は身体への負担が少ないものから始まり、

最終的に体外受精へとステップアップしていきます。


妊孕力が明らかに低下しているとわかっているケースでは

最初から体外受精という可能性もありますが、

ベーシックな流れとしてはまずタイミング法。

タイミング法でダメなら排卵誘発法、

排卵誘発法でダメなら人工授精、

人工授精でだめなら体外受精、顕微授精へという段階を踏んでいきます。


ステップアップするごとに費用も身体への負担も大きくなっていくので、

不妊治療を受けるカップルは

「どこまで受けるか」「いつまで受けるか」「いくらまでかけられるか」

を前もって決めておくようにしましょう。


経過観察には時間がかかる。治療をどこから始めるかも大事

女性の身体が妊娠できる期間にはどうしても制限があります。

妊娠する力を「妊孕力(にんようりょく)」と言いますが、

これが35歳を境に急激に低下していくためです。


世の中には高度生殖医療の力を借りて60代で出産した女性もいるにはいますが、

世界的ニュースになるほどのレアケースだということを

覚えておいていただきたいと思います。

日本国内でも女性有名人が40代で出産して報道されたりしていますよね。

同年代の子どもを望む女性たちにとっては希望の光に見えるかもしれません。


私も「ああ、まだ望みはある。あきらめるのはまだ早い」

と慰められる気がしています。

でも、「彼らが大丈夫だから私も大丈夫」と思い込むのは間違いです。

タイムリミットは刻々と近付いてきます。

ステップアップしていく不妊治療は月単位で経過観察を挟むため、

入り口がタイミング指導であれば体外受精に行き着くまでに時間がかかります。


30代後半から40代の女性には時間的猶予がないため、

慎重に段階を踏んだ結果、体外受精の開始が手遅れになる可能性を踏まえて

治療方針を決めなければならないのです。

女性の身体に備わっている卵細胞は、生まれた時にはすでに数が決まっていると言います。


自分の年齢の分だけともに過ごしてきた命の源を、

ひとりの人間としてこの世に送り出せるのは自分とパートナーだけです。


不妊治療が成功しても、子どものいる人生が必ず理想通りになるとは限りません。

子どもがいなくても幸せな夫婦も少なくないのですから、

「何歳までに子どもを産まなければならない」

と自分を追い詰めすぎないよう、なるべくフラットな気持ちで

将来について想像してみることをおすすめします。

不妊治療の流れ


30代からの不妊治療や検査のことブログでつづる

30代不妊治療について思うこと。不妊治療を知り、妊活から体外受精や顕微授精についてまで、自分のペースで調べていきます。