神戸ARTレディスクリニックで知るホルモン検査と多嚢胞性卵巣
不妊症かどうか知るための大きな手掛かりとなるホルモン検査で
病気が見つかるケースがあります。
その代表例が「多嚢胞性卵巣」です。
排卵が正常に行われていない状態なので、
まずはこの症状に対する治療へと進むことになるでしょう。
もし治療の妨げとなる別の疾患があればそちらから対処していく必要があります。
「多嚢胞性卵巣」は複数の卵胞が同時に発育する症状です。
一般的に成熟する卵胞は月経周期あたり1つですが、
多嚢胞性卵巣で複数の卵胞が同時に成長すると排卵障害を起こす可能性があります。
大きくなった卵胞が卵巣の表面を覆うので、卵巣の表面が固くなるのが特徴です。
ちなみに、単純な多嚢胞性卵巣は「PCO」と言い、
月経周期や排卵、ホルモン値に異常がない場合もあるのだとか。
ホルモン検査ではゴナドトロピンの一種、LHが高値でFSHが正常。
なおかつGn-RHテストでもLHが異常高値でFSHが正常。
さらに超音波検査で「ネックレスサイン」が確認できればそれが決め手となります。
多嚢胞性卵巣は排卵障害や月経障害につながります。
また、健康への影響は女性機能にとどまりません。
糖尿病や肥満、多毛症。そこからさらに発展して男性化や、
命を危険にさらす事態を招かないとも限らないので、
早めに治療を始めることが大切です。
「今できること」を先送りにしない
人体のメカニズムは非常に複雑です。
「神秘の領域」「神の領域」と呼ばれるのは、ろくに観察すらできないからです。
臓器がいつ、どこがどのように働いているのか知るためには
まずデータを取りますよね。つまり、逐一超音波検査やMRI検査、
血液検査その他を行って観察しなければならないのですが、
「それだけでは分からない」のが現状です。
現代医学の急速な発達は第一次世界大戦から第二次世界大戦の期間に
繰り返された非人道的な実験の数々が下敷きになっているそうです。
そこまでしなければ医学は進歩しなかった。
そして、そこまでしてすら生命誕生の核心には届かなかったわけで、
治療できる病気や症状の範囲が広がっても、
救いの手が届かない人物はいくらでもいます。
今私たちができる最善の努力は、母親になるためにできる最善の努力は、
「わかっていることを出来るだけ頑張る」ことに他ならないのだと考えます。
今できることは「今しかできないこと」でもあるのです。
私のように高齢出産の年齢になってしまってから後悔する女性が
ひとりでも減ることを切に願っています。
若い女性のみなさん、もしこれを読んだのなら、
ぜひ定期的に婦人科で検査を受けるようになさってください。
不妊治療は時間との戦いなのですから。
神戸ARTレディスクリニックでのホルモン検査
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