気になった話題・異常と診断された胚を移植する価値はあるのか①
このところ体調が悪い日が続いていましたが、やっと落ち着いてきました。
気温がほどよくなってきたからかもしれません。
私にとっては暑くもなく寒くもない、ちょうど過ごしやすい時期です。
雨が増えてきたのでお肌も乾燥しませんし。
でも、いったん真夏並みに上昇した気温が急激に下がりましたから、
むしろダメージになって体調を崩してしまった方も多いようですね。
梅雨が苦手な皆様はどうぞご自愛ください。
思えば春先の流産以降、ちょっと無理を重ねていました。
回復しきらない時期に体力を使いすぎて、最近の体調不良につながったのかな
という気がしています。
仕事どころか、日常的な買い物すらおぼつかない日々でした。
そんな中できることと言ったら、ネットニュースをチェックしたり、
ラジオを聴いたり、本を読んだり、不妊治療について調べたり。
それもごくごく短時間でしたけども。
不妊治療に関する話題で、起き上がれるようになったら
もう少し詳しく調べてみたいと思うものがありました。
タイトルに引用した「異常と診断された胚を移植する価値はあるのか」です。
参照した記事は、神戸ARTレディスクリニックさんのサイトに掲載されています。
詳しく知りたい方はぜひチェックしてみてください。
異常と診断された胚を移植する価値はあるのか
神戸ARTレディスクリニックでは高度生殖医療(ART)により
受精した「胚」の着床前診断(スクリーニング)を推奨しています。
というのも、卵子や精子は年齢を重ねるほど質が悪くなり、
正常な卵子と精子が減っていきます。
当然、その卵子と精子からなる胚も異常なものが多くなっていきます。
胚が異常だと着床しなかったり、着床してもすぐに流れてしまったりします。
運よく出産に至ったとしても、先天性の異常を持って
生まれてくる可能性が高くなります。
つまり、最初からこの話題(異常と診断された胚を移植する価値はあるのか)は
結論がはっきりしているわけです。少なくとも私はそう思いました。
しかし、世界ではそもそも着床前診断を行うべきなのか、
本当に着床前診断は信頼できるのかという議論が今でも行われているそうです。
着床前に胚を評価できれば母体へのリスクが減り、
不妊治療で正常児を出産できる確率が高くなります。
とはいえ、それは着床前診断の精度が高ければの話で、
検査の信頼度は施設によってはまだまだ高いとは言えないのだとか。
精度の低い着床前診断によって、移植できる胚が「不適格」と誤診され、
捨てられてしまうようなケースもあるというから驚きです。
最新の検査技術が普及すれば日本の不妊治療が変わる!?
日本の不妊治療は成功率が低いとされています。
不妊治療を受ける夫婦の割合は増えていて、
不妊治療の実施割合も増加傾向です。
そのうえ日本の医療技術は世界でもトップレベルに評価されているというのに、
出産に至らない不妊治療の実施数もまた世界一だと聞きました。
その原因のひとつが、最新の検査技術の取り扱いにあるのではないでしょうか。
そんな風に思えてきました。
着床前診断は出生前診断と違い、妊娠前に胚を評価するので
不妊治療の成功率を底上げできます。旧来の検査法では意味がありません。
全国的に着床前診断の最新検査技術を普及させ、
実施率を上げていけば、いずれは「出産に至らない不妊治療の実施数世界一」
という不名誉なレッテルを返上できる日が来るはずです。
それにはやはり政府レベルでの取り組みが必要になるかと思います。
なぜ国として着床前診断を励行しないのか、なぜ最新の検査方法が
一般に浸透していないのかなどさまざまな疑問が残りますが、
とりあえず今日はここまで。お付き合いくださった方、ありがとうございました。
……次回、引き続き着床前診断について掘り下げていきます。
検査方法や、胚の評価などでも気になるワードがあったので、
少しずつ調べてみるつもりです。よろしかったらまたお付き合いください。
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