甲状腺ホルモン異常のサイン?不妊にも?
不妊症かどうか調べる検査16・遊離型fT3とfT4、TSHの測定
女性の身体に毎月月経が起こるのは甲状腺ホルモンのバランスが
正常であってこそです。甲状腺ホルモンの理想的なバランスを維持するには
甲状腺機能が正しく働いている必要があり、そこに異常があれば
不妊症の原因となります。
そこで、甲状腺機能の異常が疑われる女性に対しては
不妊症の検査として遊離型fT3、fT4とTSHの測定検査を
同時に行い、診断に役立てるそうです。
↑神戸ARTレディスクリニックより抜粋しました。
甲状腺からは体全体の代謝を調整するホルモンが分泌されています。
甲状腺ホルモンの分泌が悪いと身体がむくんだり、しんどくなったり、
寒さがこたえたりといった症状が出ますが、そこまでいかなくても
女性の方では甲状腺の調子が悪いと月経や排卵の調子が悪くなったり、
妊娠しにくくなったりすることがあります。で
すから不妊症の検査では甲状腺に異常がないかを調べるために
甲状腺ホルモンの検査をします。
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「遊離型fT3」「fT4」と「TSH」について
今回取り上げた検査対象の「遊離型fT3」「遊離型fT4」「TSH」について
解説していきます。
まず「TSH」です。
TSHは甲状腺刺激ホルモンのことです。
脳から分泌されたTSHが甲状腺のホルモン分泌を促し、
T3、T4の分泌量を調整します。ほとんどのT3、T4は結得k中でタンパク質と
結合していますが、ごく一部が遊離して「fT3」「fT4」として
単独で血液中に遊離しているのです。
T3はトリヨードサイロニン、T4はサイロキシン、
遊離したものはそれぞれfがついて遊離トリヨードサイロニンもしくは
フリーT3、遊離サイロキシンもしくはフリーT4と呼ばれます。
TSH高値、fT3、fT4低値の時は甲状腺機能低下症が疑われます。
TSH低値でfT3、fT4高値の時は甲状腺機能亢進症が疑われます。
さらに言うならば、fT3は肝臓でfT4から作られるそうですから、
肝機能の影響を受けています。ですから、fT4の値のほうが
より甲状腺脳機能を反映しやすいと判断できます。
おゆみの中央病院などのサイトを参考にしました。
興味がある方は病院のHPを直接チェックしてみてください。
より詳しい情報が載っていますので!
妊娠の仕組みや不妊症、不妊症の検査、治療について知りたい方には、
最初にご紹介した私の知る神戸ARTレディスクリニックのサイトもおすすめです。
甲状腺機能の異常を疑う所見(症状・サイン)
甲状腺機能の異常はホルモン検査で数値を見れば明らかになります。
検査を受けるためにはきっかけが必要ですよね?
ホルモン検査を受けるきっかけになるかもしれません。ということで、
甲状腺機能の異常を疑う所見(症状・サイン)をご紹介しておきたいと思います。
・甲状腺が過剰に働いているサイン
発汗増加、頻尿、手指のふるえ、眼球突出、びまん性甲状腺腫大など
・甲状腺の働きが低下しているサイン
無気力、疲れやすい、動作緩慢、便秘、寒がりなど
参考:図書
「不妊治療 体外受精のすすめ/成田収/南山堂」
「寒がり」で身体の異常を疑う方ってそれほどいらっしゃらないのではないでしょうか?
たかが冷え性、ただの体質と思い込んでいると、
取り返しのつかないことになりかねないのです。少なくとも、
時間制限のある「妊娠」については。
自分は健康だと思っている女性でも、妊娠を目指す時、
結婚する時には不妊症の検査を受けておくといいかもしれませんね。
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