不妊と男性ホルモンの関係
不妊症かどうか調べる検査17・男性ホルモン
排卵と月経は複雑なホルモンの働きで成り立っています。
これに関わるホルモン物質は女性ホルモンに限られると思っていませんか?
実は、女性の身体にも男性ホルモンが分泌されていて
不妊症の原因になることがあるのです。
今回は男性ホルモンと不妊症について解説します。
女性と男性ホルモン
女性の身体の場合、卵巣と副腎という器官から男性ホルモンが分泌されています。
卵巣からはテストステロンやアンドロステンジオンが、
副腎からはデヒドロエピアンドロステロンや、デヒドロエピアンドロステロンの抱合型が
分泌されています。
この値が高い時、排卵障害が起こります。
●男性ホルモンの検査
男性ホルモンの値は月経周期の3日目から7日目に採血し、測定します。
基礎体温を毎日測定して、ご自分の月経周期を把握しておくようにしましょう。
●男性ホルモンが高くなっているサイン
具体的なホルモン値は血液検査を行って確認しなければわかりません。
ただし、体調の異常を察知するためのサインは出ているものです。
男性ホルモンが優位(過剰)になると、肌の状態が変化します。
男性化すると思っていただくといいかもしれませんね。
男性ホルモンの作用が強くなると、体毛が濃くなったり、
ニキビができやすくなったり、肌が油っぽくなったり、
太りやすくなったりという影響が出てきます。ムダ毛でお悩みの方は、
もしかしたら男性ホルモン過多なのかも?
●男性ホルモン高値になる病気
男性ホルモンの値が高くなる症状を含む病気があります。
・多嚢胞性卵巣症候群
・副腎性器症候群
などです。これらの病気については次回詳しくレポートしますね。
病気が原因で男性ホルモンの値が高くなっている場合はホルモン剤による
ホルモン療法ではなく、原因疾患の治療が優先です。
不妊治療を始められない段階ということになります。
不妊症の検査には月経周期のタイミング把握が大事!
今回レポートした男性ホルモンの検査と同じように、
月経周期の中で採血のタイミングが決まっているものが数多くあります。
そういった検査はタイミングがずれると間違った治療に進む原因になってしまいます。
不妊治療で遠回りを避けるためには、日ごろからご自身の体調に気をくばり、
しっかり基礎体温表をつけて月経周期を把握しておく必要があるのです。
排卵の仕組み、排卵の異常についてはこちらをご参考にどうぞ↓
https://www.ivf.co.jp/?page_id=54#A07
神戸ARTレディスクリニックではホームページで排卵の仕組み、
妊娠の仕組みと言った基本的な内容から、不妊症の原因まで幅広く解説しているので、
お世話になっていたこともあり、私もよく見ています。
それと、基礎体温表をつけたことがない方にはこちらをどうぞ↓
https://www.sagara-clinic.com/bbt_chart.html
(さがらレディスクリニック)
あと、基礎体温を管理できるアプリも出回っているので、
手書きが面倒な方は探してみてください。ダウンロードする時には
安全性をきちんと確認するようになさってくださいね。
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