排卵を阻害する?多嚢胞卵巣小症候群

【多嚢胞性卵巣症候群】と【副腎性器症候群】が不妊症の原因に

前回男性ホルモンの検査について解説しましたが、

そのなかで出てきたKW解説の回です。

だって、気になりませんか?

不妊症を引き起こす病気の名前ですよ。

男性ホルモンの値が高くなる病気として「多嚢胞性卵巣症候群」と

「副腎性器症候群」が出てきました。それぞれどんな病気なのか見ていきましょう。

多嚢胞卵巣小症候群(たのうほうせいらんしょうしょうこうぐん)

多嚢胞性卵巣症候群については前にもレポートしたことがあったかもしれませんので、

軽い解説に留めますね。

男性ホルモン過多や性腺刺激ホルモンの分泌異常によって

卵巣の中に成長途中の卵胞が多数とどまって排卵を阻害する病気のことです。

新たな卵胞の成長を阻害し、また、成長した卵胞の排卵を阻害します。

自然に解消するケースもあるようですが、将来的に別の病気を誘引する恐れがあるので

できれば早期に治療するべきという医師も多いようです。

診断は血液検査のほか、画像検査を行います。画像検査で卵巣の表面に

卵胞がつながっている「ネックレスサイン」が見えたら多嚢胞性卵巣症候群です。

参考:https://www.aska-pharma.co.jp/mint/womanhealth/joseinobyoki/byoki04.html

多嚢胞性卵巣症候群を患う女性のリアルな声が、

私の知る神戸ARTレディスクリニックのサイトに掲載されていたので

気になる方はこちらをどうぞ↓

https://www.ivf.co.jp/?page_id=5178

副腎性器症候群

副腎腫瘍の患者などに診られる病気です。

副腎腫瘍そのものも病気であり、副腎性器症候群は合併症として起こります。

副腎はホルモン物質を生産する器官であり、腫瘍などによってその機能が乱れると、

男性ホルモンが異常分泌され、女性の外性器に変容をもたらす場合があるのです。

つまり、女性器の男性化です。

副腎から分泌される男性ホルモンによって女性の外性器がペニス、

男性器のようになってしまう病気を「副腎性器症候群(副腎性男性化症)」と呼びます。

副腎性器症候群の原因は腫瘍のほかにも考えられます。

例えば先天性のステロイド合成酵素の欠乏です。これまた別に病名があります。

「先天性副腎皮質酵素欠損症」と言いまして、

こちらは指定難病No81に指定されている病気です。

難病情報センターに情報がありますから、気になる方はチェックしてみるといいでしょう。

難病と言うだけあって根本治療は難しいようですが、

対症療法は可能になっている模様です。国の指定難病については治療に際して

支援を受けられます。

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いかがでしたでしょうか。

いずれも男性ホルモンが過多になって不妊症になるという病気のお話でした。

後半についてはどうも不妊症がどうとかいうレベルの問題じゃなくなっているような

気もしますけどね。

そういえば、日本のホラー映画の金字塔に出てきた女性ヒロイン(お化けのほう)って、

もしかしてこの病気だったのかも。

なんていう映画か、あなたはお判りになりますか?

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30代不妊治療について思うこと。不妊治療を知り、妊活から体外受精や顕微授精についてまで、自分のペースで調べていきます。