不妊症の治療、子宮内膜ポリープの治療

子宮内膜ポリープの治療について

不妊症の原因になる「病気」は数えきれないほどあります。

その中では比較的頻度の高い病気、つまり、多くの女性がかかる病気のうち、

今回は「子宮内膜ポリープ」についてご紹介したいと思います。

子宮内膜ポリープの概要および検査、治療の順で見ていきましょう。

子宮内膜ポリープとは

子宮内膜ポリープは「がん」と混同されがちですが、全く別の病気です。

子宮内膜の基底層における細胞の異常増殖がこの病気の正体です。

子宮内膜は女性ホルモンの刺激によって形成速度が調節されています。

何らかの原因で子宮内膜基底層の一部だけ

ホルモンの感受性が高くなりすぎ、その結果、

過剰に形成された組織が子宮内に飛び出してくるというわけです。

組織の病理学的診断によって詳細に分類されます。

・子宮内膜ポリープ

・単純性子宮内膜増殖症

・複雑性子宮内膜増殖症

ポリープの状態によっては妊娠に影響しない場合もあるものの、多くは不妊症を引き起こします。この病気が発覚したらできるだけ早く治療を受けておいたほうがいいでしょう。

子宮内膜ポリープの検査

子宮内膜ポリープを見つけるために必要な検査は基本的に画像検査です。

第一に超音波検査(エコー)。

次に超音波下宮造影検査。生理食塩水などを注入して超音波を当て、

子宮内病変を可視化する検査です。

次に子宮鏡検査。

子宮腔に対する内視鏡検査です。内視鏡カメラ(スコープ)を

直接子宮内に挿入して内側を観察するので、事前に画像検査で

目星をつけておいた部位を確実に診断することができます。

最後に、病変組織を採取して病理診断を行います。

私の知る神戸ARTレディスクリニックのような

不妊治療を行っているクリニックで

超音波検査、子宮鏡検査も行っているようです。

子宮内膜ポリープの治療

子宮内膜ポリープの治療については手術が第一選択肢です。

麻酔をかけて子宮鏡(スコープ)を挿入する内視鏡手術です。

開腹手術と違って身体への負担はそれほど大きくないので、

多くの病院で日帰り手術として実施されています。

ただし、病変組織が子宮内腔を前面的に覆ってしまっていたり、

病変組織が大きく多大な出血が予想される時などは、術後のリスクがあるので

入院できる病院にかかったほうが無難です。

繰り返しになりますが、子宮内膜ポリープは組織が異常増殖してしまう病気です。

つまり、放置していると増殖しつづけた組織が正常な部位を

覆いつくすような事態に至る可能性もあります。そうなると、

簡単に「突き出たポリープを取っておしまい」とはいきません。

子宮内膜ポリープはいまだに原因がはっきりとわかっていない病気です。

予防は難しいですから、身体に負担がかからない小さいうちに切除することが大切です。


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30代不妊治療について思うこと。不妊治療を知り、妊活から体外受精や顕微授精についてまで、自分のペースで調べていきます。