子宮筋腫のことを知っておく

女性特有の病気には多くの種類があります。

その中で、妊娠の障害として注目されるもののひとつが「子宮筋腫」です。

子宮筋腫とはどのような病気なのか、基礎知識をご紹介します。

これから妊娠したいとご希望の女性、

また、そのパートナーの男性は、ぜひ最後まで目を通して

いただきたいと思います。

子宮筋腫という病気【基礎知識】

子宮筋腫は腫瘍です。

子宮が筋肉で作られていて、腫瘍ができるのが筋層のなかであることから

「筋腫」と呼ばれます。ただし多くは良性であり、

腫瘍ができる部位によって名称が変わってきます。

子宮筋腫の種類

・有茎漿膜下筋腫

子宮の筋層外側を覆う膜の下にできた筋腫で、

茎の先に実が育つように見える形状から「有茎」と付きます。

このタイプは自覚症状が出にくく、リンゴよりも大きく育つこともあります。

茎部分が細くなっているため捻転を起こしやすく、

出血につながるケースが多い子宮筋腫とも言えます。有茎漿膜下筋腫捻転には

強い痛みが伴います。切除する時は子宮の内側からではなく、

腹腔側からの処置となります。

・壁内筋腫

子宮筋層の中にできる筋腫です。

こちらは腹腔に飛び出している有茎漿膜下筋腫とちがって

子宮筋層を外側と内側に押しだしていくので、大きく成長すると妊娠への影響も

懸念されます。

広間膜内筋腫

子宮頸部の付け根あたりの位置に広靭帯という場所があります。

そこで漿膜のすぐ下にできる筋腫を「広間膜内筋腫」といいます。

こちらも子宮外なので痛みなどはなかなか出てきません。

・有茎粘膜下筋腫分娩

子宮内部の粘膜すぐ下にできた筋腫が垂れ下がり、膣にまで出てきてしまっているタイプのものをこのように呼びます。やはり茎の部分が細く捻転を起こす可能性があり、出血につながる危険がありますので、早期発見、早期治療が吉です。

漿膜下筋腫

子宮の外側を覆う漿膜のすぐ下、子宮筋層の外側にできる筋腫です。

茎がなく子宮本体を外側から圧迫して変形させるので、

痛み、不正出血、不妊症などの原因になりやすいタイプと言えるでしょう。

有茎粘膜下筋腫

子宮の内側に突出してくるタイプの筋腫です。

子宮筋層の内側、なおかつ子宮粘膜のすぐ下にできる筋腫で、

茎につながって子宮内腔に垂れ下がる状態になります。

成長すると筋腫によって子宮内腔がいっぱいになり、

卵子が受精したり着床したりする余地がなくなってしまいます。

また、筋腫の成長とともに子宮内腔が変形し、痛みや過多月経などを引き起こします。

粘膜下筋腫

子宮筋層の内側、なおかつ子宮粘膜のすぐ下にできる筋腫です。

筋腫が小さくても痛みを伴うことがあります。

筋腫が成長するほど子宮内腔が変形します。

頸部筋腫

子宮頸部の子宮内部、なおかつ子宮粘膜すぐ下にできる筋腫です。

子宮の出口をふさいでしまう二次的な病気のもとになるので、早急な治療をおすすめします。

こちら、私の知っている神戸ARTレディスクリニックのHPを参考に

解説させていただきました。

「筋腫が茎でつながってるってどういうこと?」

「粘膜すぐ下、漿膜すぐ下ってどういう状態?」

と腑に落ちなかった方は、神戸ARTレディスクリニックのページと

併せてお読みいただくと分かりやすいかと思います。

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30代不妊治療について思うこと。不妊治療を知り、妊活から体外受精や顕微授精についてまで、自分のペースで調べていきます。