不妊かも?糖負荷試験って受けるべきか

不妊症かどうか調べる検査23・糖負荷とインスリンの測定2/2

不妊症かどうかを調べ、また、その原因を確認する検査として

今回は糖負荷試験をピックアップします。

前回はインスリンとインスリン抵抗性についてでした。

不妊原因にもなるインスリン抵抗性

タイトルを1/2と2/2でつなげた理由は、

糖負荷試験とインスリン抵抗性の検査が緊密な関係にあるためです。

糖負荷試験について

糖負荷試験は10時間以上絶食した後に行います。

検査開始までの10時間、摂取していいのは水だけです。

検査開始後は、指示されたもの以外口にしないようにしてください。

喫煙や運動も数値に影響を与えますので控えましょう。

当日は4回採血します。タイミングは、検査開始すぐの空腹時。

2回目は、ブドウ糖を溶かした水を飲んでから30分後。

3回目は1時間後。

4回目は2時間後です。

血糖値の推移をみて糖代謝が正常に行われているかどうかを確認します。

また、この血液検査ではインスリンの値も測定します。

糖代謝異常とインスリン抵抗性

糖代謝異常とインスリン抵抗性は不妊の原因になります。

糖代謝異常は血液中の糖の代謝が正常に行われない状態のことです。

インスリン抵抗性はインスリン感受性とも言い換えられます。

「インスリン抵抗性が高い」とは「インスリン感受性が低い」という意味であり、

インスリンが十分に分泌されているのに十分に機能しない状態を示します。

糖負荷試験、インスリンの検査を受けるべき女性の特徴

糖代謝異常があり、インスリン抵抗性が高いのは糖尿病などの病気の症状のひとつです。

しかし、糖尿病は静かに進行しますから、ほとんどの方は発症していても

なかなか自覚できません。

糖負荷試験、インスリン検査を受けるべきと

判断するサインを覚えておくといいでしょう。

横須賀共済病院の臨床部門ではこのように紹介されています。

女性外の方、妊娠適齢期以外の女性にもご参考になるかと。

・45歳以上の方

・肥満の方

・血縁に糖尿病の方がいる

・高血圧

・脂質代謝異常

・以前「耐糖能障害」といわれた

・空腹時血統が110mg/dl以上

・HbA1cが5.2%以上

※ HbA1cは「ヘモグロビンエーワンシー」と読みます。

糖化ヘモグロビンとも呼ばれ、糖尿病かどうか判定する指標のひとつです。

HbA1cが高いと糖尿病が疑われます。

いつも参考にしている書籍「体外受精のすすめ」成田収著・南山堂では、

女性にむけて

・肥満

・糖尿病

・多嚢胞卵巣症候群

などの特徴をもつ方は糖負荷試験、インスリンの測定を行うべきと

紹介されていました。

これらの自覚がない方でも、不妊かも?と悩んだ時には糖負荷試験、

インスリンの測定はおすすめします。

糖尿病などがあると、不妊治療ではなく糖尿病などの治療から始めなければなりません。

早目早目の対応が妊娠に効率よくアプローチすることになります。

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30代不妊治療について思うこと。不妊治療を知り、妊活から体外受精や顕微授精についてまで、自分のペースで調べていきます。