夏の暑さは月経と妊娠にどう影響するか

災害レベルの暑さが続く中、ついに台風シーズンが到来しました。

立て続けに西日本の被災地にも雨が降り、復旧が遅れている様子です。

報道に接するたびに心が痛みます。

今、個人的に最も気になっているのが被災地の女性たちの健康です。

私自身、ついに暑さの影響で体調を崩し始めています。

自宅を失った方々にとってはなおさら過酷な状況であるはず。

暑いから大変だな。

暑いからしんどいな。

私も生理症状がつらいな。

などと思っていたところ、ふと考えました。

私たちの身体には環境に適応する能力があるはずです。

なのになぜ暑さでこんなに体調を左右されるのだろう?

なぜ暑いとこんなにしんどいのだろう?ということです。

すべては自律神経頼り……だから暑さで機能が「疲弊」する

気温の変化、湿度の変化、標高など、身体をとりかこむ環境に適応する能力は

「自律神経」によって成り立っています。

自律神経は神経伝達物質の放出を支配しており、

例えば気温が高くなれば発汗をうながして体温を下げるように働きます。

つまり、暑い夜が続けば夜間もずっと自律神経が稼働し続けるので、

休む暇がなくなってしまうのです。

機能し続けると自律神経はだんだん弱っていきます。

するとどうなるか。

女性の身体に起こる月経(生理)は、やはりこれも自律神経の働きによって

女性ホルモンの分泌バランスが調整され、それで初めて正常に起こります。

自律神経が弱るということは、すなわち女性の月経にも

何らかの影響が出るということです。

妊娠中の女性に関しては脱水症状や妊娠中毒症のリスクが上昇するなどの

影響が考えられます。

月経前や妊娠中は巡りが滞る体内環境になります。

どういうことかというと、「受精した卵子を子宮にとどめるため」の環境になるのです。

水分や老廃物の排出が滞りがちで、気温の上昇に身体がついていきにくくなり、

結果的に熱中症、脱水症状のリスクが高まるというわけです。

夜間は「汗をかかない環境」を作るようにしよう!

暑いと自律神経がダメージを受ける、ならば夜間だけでも

「汗をかかない環境」を作るといいのではないかというのが私の結論です。

クーラーがあるならば、夜間も一定の温度に保つように操作しておく。

クーラーがあっても効きにくい場合は扇風機を併用したり、

夕方に室外機周辺に打ち水をしたりしてクーラーの効率アップを図る。

夏用の冷感シーツなどを利用して体感温度を下げる。

ミネラルとビタミンをしっかり摂って、自律神経の働きを強化する。

飲み物はなるべく冷たいものを避け、体内バランスを崩さないようにするなど、

身体の外と内、両側から、思いつく限りの工夫をあわせて行っていくことを、

すべての女性におすすめします。

ご家族に高齢の方、病中病後の方、乳幼児がいらっしゃる方はなおさらです。

きっと、ご家族の健康維持にも役立つはずですよ。

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30代不妊治療について思うこと。不妊治療を知り、妊活から体外受精や顕微授精についてまで、自分のペースで調べていきます。