妊娠しにくいとき、どんな検査が必要?

妊娠できる身体を作るための基礎知識:女性ホルモンとは

本人以上に自分自身の健康状態に対して敏感に反応できる人間はいません。

しかし、私たちはあまりにも無頓着にこれまでを過ごしてきてしまいました。

現代日本人の不妊症化がその証拠です。

女性にとって「妊娠できるからだ」とは

「土台がしっかりした健康なからだ」を意味します。

もしも確かな健康状態を確立し、さまざまな不快な症状や「妊娠できない」

という悩みを遠ざけたいのであれば、自分の身体について改めて勉強するべきです。

さまざまな資料に触れて思ったのは、

私自身基礎的な知識が不足しているということでした。

女性として健康面で気になる症状がある方、不妊症かもしれないと感じている方、

みなさん私と一緒に学んでいきませんか?

妊娠できる身体を作るための準備として、今回は女性ホルモンについて解説します。

排卵は女性ホルモンの分泌バランスによって起こる

女性特有の「月経」は、不要になった卵子と子宮内膜を排出し、

翌月の排卵に向けて子宮内の環境を整えるために起こります。

ただし、月経があっても排卵がある証拠にはならないので

妊娠を望む女性は気を付けてください。

なかなか妊娠しない時にはまずホルモン検査が必要です。

ホルモン検査で調べるホルモン物質は、

脳下垂体から分泌される「下垂体ホルモン」と、

卵巣から分泌される「女性ホルモン」です。

ホルモン物質はすべて神経伝達物質と総称されますが、

脳下垂体から分泌される「下垂体ホルモン」が卵巣に指令を与え、

指令を受けて卵巣が「女性ホルモン」を分泌するといったようにその役割は別れています。

なお、卵巣が分泌する女性ホルモンは

「エストロゲン(卵胞ホルモン)」と「プロゲステロン(黄体ホルモン)」の2種類です。

エストロゲンが子宮内膜を発達させ、

プロゲステロンが卵子を受け止めるべく子宮内膜を作り替えます。

エストロゲンの分泌量は排卵直前に最大量になり、

排卵とともに減少していきます。プロゲステロンの分泌量が上昇するのはその後です。

女性ホルモンの役割

女性ホルモンはただ子宮に働きかけるだけではなく、

身体全体の健康に大きく関わっています。

成長期に女性らしい体つきがつくられるのは女性ホルモン「エストロゲン」の

働きによるものです。

エストロゲンはそのほかにも肌や髪の毛を健康に保ったり、

自律神経を安定させたりと八面六臂の活躍を見せます。

プロゲステロンについては水分の排出を滞らせるなど

悪者のイメージが強いですが、もし妊娠を望むのであれば不可欠な存在です。

エストロゲンは体内に滞っている物質の排出をうながしますから、

エストロゲン優位のままでは受精卵すらも押し流してしまうからです。

月経、排卵だけではなく、身体のパフォーマンスすべてに女性ホルモンは関与しています。

その分泌周期が乱れ、分泌量が減少するような事態になれば

健康が失われるのも当然でしょう。

女性ホルモンの重要性を理解したら、次はご自分のホルモン分泌状況を確認してください。

そして、正常でなかった場合には治療を行うことをおすすめします。

不妊のための検査には…

30代からの不妊治療や検査のことブログでつづる

30代不妊治療について思うこと。不妊治療を知り、妊活から体外受精や顕微授精についてまで、自分のペースで調べていきます。