冷え性と不妊は関係ある?

問診で重視される「冷え性」

日本では12月から2月にかけてが冬本番です。

日に日に寒さは厳しくなります。

女性の身体は環境に耐えるために体温を内側に抱え込むようになり、

どんどん末端冷え性に悩む方が増えていくでしょう。

末端冷え性といっても冷えは末端に留まりません。

血管は全身を網羅してつながっているわけで、末端で冷えた血液は体幹に合流し、

臓器も冷やしてしまう悪循環に陥るのです。

さて、では考えてみてください。

排卵周期と月経周期はホルモン物質の生産と応答によって成り立ちます。

ホルモン物質は神経伝達物質であり、

血流に乗ってターゲットとなる臓器に到達して初めて力を発揮するわけですが、

末端冷え性によって末梢血管が収縮していたらどうなるでしょうか。

みなさんもうお分かりですよね。

冷え性は不妊症につながる危険な症状です。

病院で冷え性が病気扱いされることはありませんが、

近年では「改善すべき健康状態である」という認識は浸透しつつあります。

もし皆さんが冷え性を抱えていらっしゃるのであれば、

今すぐ改善の取り組みを始めるべきです。

レディースクリニックの問診では冷え性も重視される

不妊治療が必要かどうか調べるためにレディースクリニックの門を叩いたとき、

最初の診察で医師から冷え性かどうか聞かれたことを思い出します。

私は基礎体温低めの全身冷え性になっていました。

もともとは末端冷え性だと思っていましたが、

気付けば全身の健康状態が悪化する事態に至っていました。

冷え性は血管を収縮させて神経伝達物質の伝達を阻害します。

同時に内臓の状態も悪化させ、子宮や卵巣の老化を早める恐れもあるようです。

冷え性の最も恐ろしいところは「いつの間にか悪化していること」です。

最初は我慢できてもやがて影響が大きくなって、

身体の機能を損ってしまう。

この過程は自覚が難しいので、「女性らしく潤いある人生」を

目指す女性のみなさまは早いうちに年間を通した

冷え性対策を講じることをおすすめします。

なお、レディースクリニックで相談すると

女性機能を高めつつ冷え性を改善する漢方薬を処方してくれるケースもあります。

漢方薬は健康食品のようなもので、

「これを飲めば不妊症を改善できる」「治療できる」というものではありませんが、

健康状態の改善にはきっと役に立つはずです。

医師のアドバイスをよく聞いて、冬には冬の、夏には夏の冷え性対策を

考えるようにしてください。

なお、冷え性は「自分がどう過ごすか」が大事です。

医師が手取り足取りトンネルの出口へ導いてくれるというものではありませんので、

自ら努力する姿勢を意識していただきたいと思います。

冷え性と不妊は関係あるのか?

30代からの不妊治療や検査のことブログでつづる

30代不妊治療について思うこと。不妊治療を知り、妊活から体外受精や顕微授精についてまで、自分のペースで調べていきます。