不妊治療には夫婦で参加?

不妊治療は自然妊娠が難しい夫婦にとって希望の光です。

夫婦が意思をともにし、足並みをそろえて治療に取り組めば

可能性を現実のものとする機会を得られます。

クリニックのホームページにはこうあります。

「不妊症の原因のうち女性だけの原因によるものは45%にすぎません。

残りの55% は男性に原因があるか、あるいは男性と女性の相性が悪い

といった原因ですから、女性だけが検査しても片手落ちです。

不妊症の検査を受ける場合には、必ず男性も女性と一緒に協力してください」

以前は女性が主導して不妊治療を開始し、

男性が後から参加するケースが多かったそうです。

しかし、近年では男性がまず男性不妊の検査を受け、

次に女性が受診するというカップルも増えつつあるのだとか。

日本人の男性人口に対する男性不妊の割合を考えると喜ばしい傾向だなと感じます。

日本人男性の男性不妊割合(推計)

日本人の不妊症割合はどんどん上昇しています。

現在は10組から6組に1組が不妊症に悩んでいると言われており、

その中のおよそ半数が男性にも不妊の原因があるとのこと。

40代男性をピックアップします。

結婚している割合はおよそ66%で、そのうち55%が男性不妊ということは、

不妊症を抱える夫婦の割合を6組に1組として試算した場合、

40代男性全体に反映すると約6%に不妊の原因があるという計算になります。

100組の夫婦がいれば9組が男性不妊というわけです。

推計値ではありますが、これは男性にとっても女性に

とっても恐るべき数字なのではないでしょうか。

「脅威」への恐れだけでは不妊治療は乗り切れない

クリニックのホームページではこう続きます。

「お生まれになる赤ちゃんもお二人の愛の結晶ですから、

赤ちゃんを作る努力にも男性も積極的に参加しましょう」

男女のどちらかが不妊症を抱えているだけで、

妊娠が成立する可能性は限りなく低くなります。

確率を上げるには不妊治療を受けるほかありません。

「治療しなければ子どもができない」という恐れは

不妊治療を受けるきっかけにはなります。

ですが、最後まで乗り切るためにはそれだけでは不十分です。

しかし、不妊治療は夫婦そろって進めていくものです。

痛みや不快感、ホルモンバランスに由来する情緒不安定など、

その苦しみは想像以上のものになるでしょう。

不妊治療を無事に乗り越えるには夫婦の強い絆が必要です。

お互いへの理解、尊重、愛情、共通する目標、そしていたわり。

それこそ、不妊治療を無事に乗り越えるために最も重要なものなのだと私は思うのです。

これから不妊治療を検討している女性は、

病院を受診する前にしっかり夫婦で話し合ってください。

夫婦間で不妊治療にむけて話し合いできるか、

お互いを尊重し、理解しあえるか、譲り合えるか、労わり合えるか。

夫婦としての今後を決める分岐点になるはずですよ。

不妊症を知る

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30代不妊治療について思うこと。不妊治療を知り、妊活から体外受精や顕微授精についてまで、自分のペースで調べていきます。