子宮頚管粘液の状態

不妊症かどうかを調べる検査4・子宮頸管粘液の牽糸性の検査

子宮頚管粘液の検査は基本的に排卵期に行われます。

排卵期と黄体期では性状が全く違うからです。伸びやすさ(牽糸性)の検査も同様です。

排卵期と黄体期の子宮頚管粘液の性状について、簡単に対応させてみましょう。

排卵期の子宮頚管粘液の状態

・サラサラとしてよく伸びる(目安は10センチ以上)

・無色透明

・量が多い(0.3ml以上)

黄体期の子宮頚管粘液の状態

・ネバネバしていて伸びない

・不透明(白みがかっていたり、黄色味がかっていたりすることもある)

・量が少ない

私がお世話になっているクリニックのサイトにはこうあります。

「排卵直前の頚管粘液はさらっとしている割には伸ばすと

糸をひくように伸びる性質があります。

10cm以上伸びるのが正常ですが、これが短いときには

卵胞ホルモン(エストロゲン)が十分分泌されていない可能性があります。」

なぜ子宮頚管粘液の性質や状態は時期によって変化するのでしょうか。

なぜ牽糸性によってエストロゲンの分泌不足が予測されるのでしょうか。

女性ホルモンの分泌周期と排卵、月経

月経の仕組みの基礎に立ち返ると、女性ホルモンの分泌バランスは周期的に変化します。

排卵前が卵胞期で、卵胞から分泌されるエストロゲンが

どんどん増えていく時期です。

エストロゲンの分泌量が最高潮に達したら、卵胞が成熟したサインです。

排卵はその後に起こります。

この時期、エストロゲンは子宮内膜をふかふかにするとともに

子宮頚管粘液の性質や量を変化させ、精子が卵子のもとにたどり着きやすいよう、

妊娠しやすいように体を整える役割も担っているのです。

排卵期になっても子宮頚管粘液が「妊娠しやすい状態」に

なっていないということはエストロゲンがきちんと機能していない可能性を示します。

最も考えられる原因がエストロゲンの分泌不足というわけです。

エストロゲンの分泌量が不足する原因は?

エストロゲンの分泌量が不足しているのであれば

エストロゲンを補えばいいと思われた方もいらっしゃるかもしれませんね。

しかし、不妊治療はそれほど単純なものではありません。

なぜエストロゲンが不足するのか、そこが問題なのです。

エストロゲン不足に陥る理由は多岐にわたります。

全部ピックアップするときりがありませんが、いくつか注目すべきものだけご紹介しますね。

・ストレス

・更年期

・睡眠不足

・過労

・肥満

・ダイエット

・冷え性

最初に挙げたストレスに注目してください。

たかがストレス、されどストレスです。ストレスは万病のもと。

キラーストレスと呼ばれる危険な要素なのです。

それは女性が本来持っている「妊娠できる身体」を阻害するほどの

力を持っているので、日ごろからストレスが多い女性については、

「不妊治療に関心を持ったこと」が生活そのものを変えるきっかけ

としてちょうどいいのかもしれません。

転職したとしてもうまくいく人ばかりではないですよね。

だから、そのまま我慢してストレスに対処していくという

生き方ももちろんアリだと思います。

このブログを読んでくださったみなさま、ご自身が悔いのない道を

選ばれることを願っています。

30代からの不妊治療や検査のことブログでつづる

30代不妊治療について思うこと。不妊治療を知り、妊活から体外受精や顕微授精についてまで、自分のペースで調べていきます。