女性の年齢と卵子の関係②

染色体異常の割合はどれくらい増える?②

前回に引き続き、女性の年齢と卵子の老化についてのレポートです。

1歳刻みの母年齢別、ダウン症群小児出生確率を取り上げたいと思います。

最初のデータは遺伝学系の学会資料からお借りしました。

ダウン症のみを対象として抽出した数字です。

■母年齢:頻度(‰):ダウン症群小児出生数(母数に対して1人)

・15歳:0.51:1/1,960

・16歳:0.54:1/1,852

・17歳:0.57:1/1,754

・18歳:0.60:1/1,667

・19歳:0.63:1/1,587

・20歳:0.65:1/1,538

・21歳:0.68:1/1,471

・22歳:0.70:1/1,429

・23歳:0.73:1/1,370

・24歳:0.76:1/1,316

・25歳:0.80:1/1,250

・26歳:0.84:1/1,190

・27歳:0.90:1/1,111

・28歳:0.97:1/1,031

・29歳:1.07:1/ 935

・30歳:1.19:1/840

・31歳:1.35:1/741

・32歳:1.57:1/637

・33歳:1.87:1/535

・34歳:2.27:1/441

・35歳:2.81:1/356

・36歳:3.56:1/281

・37歳:4.60:1/217

・38歳:6.03:1/166

・39歳:8.00:1/125

・40歳:10.68:1/94

・41歳:14.29:1/70

・42歳:19.06:1/52

・43歳:25.21:1/40

・44歳:32.86:1/30

・45歳:41.93:1/24

・46歳:52.03:1/19

・47歳:62.32:1/16

・48歳:71.35:1/14

・49歳:78.03:1/13

30歳以上で急激にダウン症児の出生割合が上昇していることが分かります。

次に、ダウン症と全染色体異常の割合を出したデータを取り上げます。

こちらは生殖系の学会資料として使われたものをお借りしました。

出典元は「遺伝カウンセリングマニュアル」とのことです。

■母年齢:ダウン症:全染色体異常生産率

・20歳:1/1,667:1/526

・21歳:1/1,667:1/526

・22歳:1/1,429:1/500

・23歳:1/1,429:1/500

・24歳:1/1,250:1/476

・25歳:1/1,250:1/476

・26歳:1/1,176:1/476

・27歳:1/1,111:1/455

・28歳:1/1,053:1/435

・29歳:1/1,000:1/417

・30歳:1/952:1/385

・31歳:1/909:1/385

・32歳:1/769:1/322

・33歳:1/602:1/286

・34歳:1/485:1/238

・35歳:1/378:1/192

・36歳:1/289:1/156

・37歳:1/224:1/127

・38歳:1/173:1/102

・39歳:1/136:1/83

・40歳:1/106:1/66

・41歳:1/82:1/53

・42歳:1/63:1/42

・43歳:1/49:1/33

・44歳:1/38:1/26

・45歳:1/30:1/21

・46歳:1/23:1/16

・47歳:1/18:1/13

・48歳:1/14:1/10

・49歳:1/11:1/8

出典元の資料にもとづいて「生産率」という言葉を使いました。

あまりいい印象は受けませんよね。

しかし、数字は数字です。数字に集中して話を進めたいと思います。

引用した二つのデータから、女性の年齢とダウン症児の出生数の

相関関係が分かりました。全遺伝子異常の割合も明らかです。

卵子の老化で出産に至る卵子の数が減ることを考慮すると、

遺伝子異常の卵子の割合は全遺伝子異常児出生割合よりさらに高くなるでしょう。

各年齢の女性から卵巣を取り出して調べるわけにいかない以上、

この推測が出発点となります。

高齢出産でも子どもを望むことに意味はあるのか

自分で自分をわざわざ傷つけるような見出しをつけてしまいました。

しかし、自分の年齢と妊娠することそのもののリスクを鑑みると、

これは避けては通れない道だとも思います。

あえてリスクを受け入れ、高齢出産を目指す意味について。

本音を言えば、意味も価値も意義もどうでもいいですし、

ただただ自分の、自分だけの子どもに会いたいから、それだけです。

でも、気持ちだけで生きていけるほど世界はきっと優しくないので、考えるわけです。

30代後半からの急激な流産率上昇、新生児死亡率上昇、不妊症頻度上昇、

染色体異常出生率上昇、すべてが、高齢出産が決して望ましくないことを示しています。

高齢出産では出産時の出血量も多い傾向にあるそうです。

出産を目指すことは、30代終盤に差し掛かる女性にとっては

死のすぐそばに自ら突き進む行為でもあるのです。

私は自問自答します。出産を目指す私は、私の人生にとって正しいのか?

夫や、生まれる可能性のある子ども本人にとって正しいのか?

産まない道を選択して生きてきた過去の自分が間違っていたのか?

自分を納得させられる結論に達したと思っても、

翌日にはまた自問自答を繰り返しています。

ちょっと湿っぽくなってしまいました。

雨も多いし、じめじめするのは嫌ですね。

次からはなるべくさらっとまとめていきたいと思います。

30代からの不妊治療や検査のことブログでつづる

30代不妊治療について思うこと。不妊治療を知り、妊活から体外受精や顕微授精についてまで、自分のペースで調べていきます。