子宮内膜発育不全

不妊症要因のひとつ、原因不明の「子宮内膜発育不全」とは

不妊症は約11%が原因不明なのだと言います。

しかし、現象には必ず原因があるものですよね。

ただ、現在はまだそれが見つかっていないというだけで。

個人的にどうしても気になる症状に「子宮内膜発育不全」があります。

神戸ARTレディスクリニックによると、子宮内膜発育不全は原因不明の症状であるため、

今のところ治療方法は見つかっていないとのこと。

通常、子宮内膜は排卵周期に沿って発育し、

受精卵が着床するためのふかふかベッドを形成します。

ところが、子宮内膜発育不全症の女性は子宮内膜が厚くならないので、

きちんと排卵が起こってうまく受精したとしても、受精卵が着床できないというのです。

なお、バイアグラの経腟投与が治療に有効なのではないかなどの説はあるものの、

決定打となるような治療法はまだまだ分からないそうです。

どういう時に子宮内膜は厚くならなくなるのか

子宮内膜が十分に発育しない、つまり、子宮内膜が厚くならない理由について

リサーチしてみました。

原因として考えられる第一の候補は排卵誘発剤の副作用です。

排卵誘発剤を使用した治療を行っている女性には、

子宮内膜が厚くなりにくいといった副作用が起こりやすいのだとか。

排卵誘発剤は不妊治療の基礎的なお薬です。

不妊治療を経験してきた女性なら、排卵誘発剤の影響が残っていても

不思議はありません。

次に、黄体ホルモンが十分に働いていない黄体機能不全が考えられます。

黄体ホルモンは卵胞が成熟し、卵子としてちぎれた跡地から分泌されます。

その分泌量が少ないか、機能していない状態です。

黄体機能不全は脳下垂体から分泌されるホルモンの異常や、

卵胞刺激ホルモン、黄体化ホルモン、性腺刺激ホルモンの分泌不全から

起こるのではないかとされており、加齢や脳腫瘍との関連性が疑われます。

原因不明は原因不明……できることから試してみよう

原因不明の不妊症は、突き詰めれば年齢のせいというケースが少なくありません。

私にも子宮内膜発育不全の傾向があるのですが、やはり原因不明と診断されました。

年齢のせいもあるから仕方ないとある医師が言いました。

また別のある医師は、どうしたいかはあなた次第だよと言いました。

黄体機能不全は脳下垂体腫瘍のサインである可能性が分かっています。

脳下垂体腫瘍ともなればさすがに普通の生活が難しくなるでしょう。

治療の難しさを思えば、脳下垂体腫瘍を抱えたまま妊娠することだって

難しいに違いありません。

私に残された選択肢は、ただひとつ、自分のできる範囲の努力を

続けることだけなのだと思います。

「できることを、できることから」は当たり前ですが、

この「当たり前」が、もしかしたら一番大事で、難しいことなのかもしれません。

30代からの不妊治療や検査のことブログでつづる

30代不妊治療について思うこと。不妊治療を知り、妊活から体外受精や顕微授精についてまで、自分のペースで調べていきます。