不妊か調べる検査、卵管疎通検査

不妊症かどうかを調べる検査7・卵管疎通検査

ここしばらく不妊症かどうかを調べる検査のレポートシリーズを書いていなかったので、

今日はその7として卵管疎通検査についてまとめようと思います。

参考資料として利用している

「不妊治療体外受精のすすめ」では基礎体温測定の次に取り上げられている、

極めてベーシックな検査のひとつです。

個人的には、体温を記録するやさしい検査から、

いきなり子宮内に造影剤を注入する侵襲性の高い検査へと、

一挙にレベルアップしたな、という感覚ではありますが、

これでも基礎的な検査のうちなんですよね。

卵管疎通検査の目的

●卵管疎通検査とは

卵管疎通検査は子宮卵管造影検査、卵管通水検査、卵管通気検査の総称です。

いずれも卵管の状態を調べる検査で、造影剤を用いることで卵管の走行性、

疎通性、狭窄、卵管水腫の有無から、子宮本体の形や大きさを視覚化して診断できます。

●卵管疎通検査の目的

この検査によって子宮の奇形が分かります。

また、卵管閉塞や水腫の有無が分かるので、

不妊治療の方向性を定めるために不可欠な検査というわけです。

なお、卵管閉塞がある場合には、卵管が機械的に拡張され、

検査後1年間の間に自然妊娠するケースが多いようです。

信頼できる医師を見つけるのは大変?

卵管疎通検査は初歩的な検査のひとつと考えるべきなんでしょう。

でも、危険がないわけではありません。実際に医療ミスでの死亡事故も起こっています。

数年前の事故ですが、若い、経験の少ない医師が検査を担当し、患

者の状態をきちんと観察していなかったために起こった悲劇だったのだとか。

報道された医師のコメントをよく覚えています。

「検査に夢中で(患者の状態に)気付かなかった」というのです。

不妊治療は医師との信頼関係がものすごく大切なのだなと心から思いました。

その点では私は恵まれていたのかな、とも。

神戸ARTレディスクリニックの医師はみなさん熟練のプロフェッショナルです。

時に厳しく、時間も希望もあまりない私の治療に向き合ってくださっています。

先生とのやり取りを通して、不妊治療という医療行為への

考え方や取り組み方がずいぶん変わってきた自覚があります。

例えば、とにかくリスクを排除し、

治療によって健康体を目指しつつ不妊治療を進めたい、などと考えていた私に、

容赦なく現実を見据えるように指導してくださいました。

最初のころの話ですが、医療行為が健康を目指すもの、

というのが思い込みであったこと、治療がそれぞれ目的を持ったもので、

時には何かを犠牲にする覚悟が必要であること、

その認識はひとつのブレイクスルーだったように思います。

不妊治療に携わる医師は、検査や治療を正しく行い、

患者が余計なものを失うことが内容、適切に道を示す……なんでしょうね、

ちょっと妙なたとえになりますが、灯台というか、山道のガードレールというか……

医師なくして不妊治療はできませんが、治療を受ける私たち自身の

意思や努力あってこそ治療が始まりますし、進んでいくのです。

話をもとに戻しますと、信頼できる医師を見つけるのは大変なのかな、という問題です。

不妊治療の実績が多いクリニック、なおかつ勤務歴と臨床経験の豊富な医師、

そして専門性のある医師。最低限、この3つを条件として医師を見極めるといいでしょう。

これらの情報はレディースクリニックならばサイトにある程度掲載されています。

病院選びの段階できちんと情報収集していれば、

少なくとも経験不足な医師に当たることは避けられるはずです。

クリニック選びから難しいという方で、私のおなじみ、

神戸ARTレディスクリニックをおすすめします。

ウェブサイトも参考になりますので、気になった方は調べて見てください。

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30代不妊治療について思うこと。不妊治療を知り、妊活から体外受精や顕微授精についてまで、自分のペースで調べていきます。