不妊か調べる検査、子宮卵管造影検査
不妊症かどうかを調べる検査8・子宮卵管造影検査
前回のレポートに引き続き、卵管疎通検査についてです。
今回は、卵管疎通検査のひとつ「子宮卵管造影検査」についてまとめていきたいと思います。
なお、参考にした資料は「不妊治療体外受精のすすめ」と、
神戸ARTレディスクリニックのホームページです。
子宮卵管造影検査は造影剤を使った子宮と卵管の画像検査だとご紹介しましたよね。
ここでは、使用するお薬や、具体的にどのように検査を進めるのか、
詳しく見ていきましょう。
婦人科の検査や治療は事前知識なしに臨むとそれだけでショックを受けることに
なりかねません。
それも、検査を受ける時だけでなく、痛みや不快感などがある限り
心身にダメージが加わり続けるのです。
覚悟の問題かもしれませんが、私はそれが怖くて仕方ありませんでした。
これから不妊治療に向かう女性のみなさまには、
すこしでもそうした苦労をしてほしくないんです。
レポートシリーズだけでもいいので、お付き合いいただけたらと思います。
子宮卵管造影検査を受ける
子宮卵管造影検査は月経の後、排卵の前に行います。
排卵日は定期的に来るとは限らず、ちょっとした体調の変化、
心理的影響を受けて1週間単位でずれ込む可能性があるそうです。
月経周期が28日周期なら、通常は月経開始日から14日目あたりで排卵します。
でも、大きなストレスがあったり、体調が悪かったりすると、
排卵周期を無視してすぐに排卵したり、逆に、排卵しなかったりするというわけです。
そこで、子宮卵管造影検査については確実に排卵前を狙うため、
月経が終わり次第、急いで実施する運びとなります。
月々の月経をきちんと記録し、体温の変化もしっかり把握して
検査日の予定を組みましょう。
検査当日……具体的な検査方法
さて、いざ本番。子宮卵管造影検査に用いる造影剤はX線を透過しない
油溶性もしくは水溶性のヨード剤です。
ヨード剤はカテーテルを子宮頚管に挿入して子宮内に注入します。
子宮に注入されたヨード剤はその後卵管に流れ込み、腹腔内に出ていきます。
腹腔内に出ていったヨード剤も自然に排出されます。
体内にいつまでも留まるわけではないので、その点はご安心ください。
造影剤の影響下にある間にレントゲン画像検査を行うと、子宮と卵管の様子が分かります。
その結果、治療が必要な卵管水腫、子宮腔の癒着、卵管の癒着、閉塞などがあれば、
まず、この検査によって解消できる症状か、そうではないのかを見定めます。
どうやって判断するかですが、見た目に水腫(膨れ上がってしまう症状)などの
問題があるかどうかがかなり重要だと思います。
見た目が正常で、ただ卵管内に栓ができているだけであれば、
注入された造影剤によって洗い流され、検査の後に自然妊娠するケースが多いからです。
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