不妊治療と仕事

不妊治療に関する気になるニュース「不妊治療と仕事」

夫婦共働きが常識になった昨今、不妊治療を受けるからと言って

専業主婦になる女性はほとんどいないのではないでしょうか。

たとえ妊娠、出産と産後の回復期間までは休職するにしても、

ある程度落ち着いたらまた働き始める方が多いかと思います。

かく言う私は在宅のお仕事なので、体調不良の時はなかなかつらいですが

やはり働き続けていますよ。

もし不妊治療がうまくいっていれば私ももう子育てしていたはずですから、

はたして両立できていたかはとっても疑問ですけれども。

●気になるニュース

・不妊治療と仕事を両立できずに辞職した女性の割合

大手企業に所属する若手から中堅までの社員有志が集まり、

不妊治療を受けた人、受ける予定の人を抽出し、不妊治療と仕事を両立できずに

辞職した割合を算出したそうです。

結果は15%。5人中1人が不妊治療を受けるか、受けようと思っていると

分かった上でのこの数字です。

この試みに参加したのは大手を含む55社からの1200名、

有望な社員を手放さないために、企業もまた何かをせざるを得ないと

実感している様相が伺えます。

社員の福利厚生を充実させるほどの体力がない企業がほとんどですから、

うらやましくもありますね。

・会社に不妊治療を応援する制度がある割合

とあるNPO法人が不妊治療白書を作成しました。

これに参加した回答者の女性が務める企業のうち、

不妊治療を応援するサポート制度がある割合はわずか5.8%だったそうです。

厚生労働省の調査では企業のうち3割は何かしらの助成制度を設けていると

回答していたものの、実際には運用されていない、

有名無実というケースがほとんどなのだとか。

便宜上制度は作ったけど利用してくれるな、それが企業の本音というわけですね。

不妊治療は助成制度を受けられたとしても費用が高額です。

そして、ホルモン剤を使用したりするため、治療を受ける女性の体調は

不安定になりがちで、仕事がつらいと思う日もあるはずです。

そして、不妊治療はタイミングが命。どうしても仕事と不妊治療を天秤にかけざるを得ない時が必ずやってきます。しかも、1回ではありません。次々と畳みかけるようにやってくるでしょう。

日本は少子化と超高齢化で国力低下のがけっぷちに立っています。

しかし、それでもなお女性蔑視というか、子どもをつくる、産む、育てるということに

社会が無関心なのですよね。それよりも生産を、それよりも経済成長を、

それよりも給与アップを!と言わんがばかり。

というか、はっきり言っちゃってますよね。

どうかと思うんです。だけど、私たちはこの社会の中で生きています。

「あなた」は、仕事と不妊治療のどちらかを取らなければならなくなったときに

どうしますか?子どもが欲しいという自分を貫くことができるでしょうか?

私はもしかしたら、それができなかったから失敗したのかな、と思います。

「あなた」は、これを読んでいる「あなた」は、

できれば後悔しない選択をなさってください。

30代からの不妊治療や検査のことブログでつづる

30代不妊治療について思うこと。不妊治療を知り、妊活から体外受精や顕微授精についてまで、自分のペースで調べていきます。