不妊治療の辞め時を考える

何歳が辞め時?不妊治療

前回に引き続き、不妊治療を受けたことで注目を集めた

女性有名人お二人について取り上げます。

不妊治療2回目にして妊娠に成功し、無事出産までこぎつけた

ジャガー横田さんと、限界を感じて治療中止を決意した大黒摩季さん。

彼女たちが不妊治療を始めた年齢など、それぞれの条件をまとめて

比較してみたいと思います。

実は自然妊娠だった!ジャガー横田さん

はっきりとした記述のあるニュースがあまり多くないので誤解していましたが、

実はジャガーーさんが出産にいたったお子さんは自然妊娠だったようです。

2003年に42歳で結婚、子宮筋腫切除の手術を受けて体外受精を受けたものの妊娠せず、

その後ご夫婦で排卵のタイミングに合わせて自力で試みたところ妊娠したのだとか。

出産した時の年齢は45歳、奇跡の自然妊娠だったとご本人が述懐しています。

そして、お子さんが3歳になったころから兄弟を欲しがるようになり、

「母親としてできることは全部やりたい」との思いから

48歳にして不妊治療を再開したといいます。

48歳から3年間不妊治療に取り組んだそうですが、採卵はできても

移植できるところまで胚が育たず、あきらめるに至ったとのこと。

妊娠適齢期の限界は40代前半までとされていますから、

そもそも45歳での妊娠、出産事態が確かに奇跡でした。

不妊治療開始年齢48歳ではもはやほぼ絶望的です。

本当に「やりきる」ための努力だったのでしょうね。

2019年現在のジャガー横田さんは56歳。お子さんが成人するまであと9年間あります。

不安も多いでしょうね。でも、私は彼女がうらやましくてなりません。

2010年から2017年まで治療に取り組んだ大黒摩季さん

大黒摩季さんは2017年で不妊治療を終了しました。

2003年に結婚、2010年から子宮疾患などの治療に専念するため芸能活動を休止し、

初めから不妊治療をスタートしたわけではないそうです。

大黒摩季さんは1969年生まれの現在49歳なので、

2017年時点で47歳、2010年時点で34歳。日本では不妊治療の開始年齢として

34歳は一般的だと思いますが、世界基準で見ればちょっと遅いかな、という気もします。

そもそも子宮疾患があって妊娠が難しかったわけですから

ジャガー横田さんとは単純に比較できませんよね。

大黒さんの場合は、子宮疾患の治療が進んで、

40代になってから不妊治療を始めたと聞いています。

結論……無理は禁物。自分の限界と向き合うべし

高齢出産にはさまざまな問題があります。

20代より30代、30代より40代と、年齢とともにどうしても肉体は衰えていきます。

妊孕性が下がっていくとともに体力も低下するため、

不妊治療に伴うリスクや、妊娠そのもののリスクも高くなるのです。

私たちはきっと、ひとりひとりが自分の限界と向き合い、

無理をしすぎないようにするべきなのだと考えます。

不妊治療の辞め時、限界の年齢はたぶん人それぞれです。

30代でも十分な品質の卵子を確保できない方もいらっしゃるでしょう。

40代後半でも、ジャガー横田さんのように採卵できる方もいらっしゃるでしょう。

後悔しないためには、自分のできる限界を冷静に見極め、

その最大限のところまでやりきることです。

具体的な指標としては、40代に入ったらいつでも辞め時。

自分が納得できた「そこ」があなたの到達点なのではないかな、と私は思うのですが……。

あなたはどう思いますか?

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30代不妊治療について思うこと。不妊治療を知り、妊活から体外受精や顕微授精についてまで、自分のペースで調べていきます。