プロラクチン負荷テスト
不妊症かどうか調べる検査13・プロラクチン負荷テスト
相変わらず流れのままの検査レポートです。
前回に引き続きプロラクチンの検査、今度は負荷テストについてまとめます。
プロラクチン測定で高プロラクチン血症が認められた場合、
脳下垂体線種や腎不全などリスクのある病気が原因になっている可能性があるため、
速やかに治療のための検査に移ります。
●プロラクチン負荷テスト
甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン(TRH)500μgを卵胞期初期に静注し
プロラクチン分泌の応答を見る検査です。
TRHへの応答によってシーハン症候群、プロラクチン生産下垂体線種、
潜在性高プロラクチン血症の鑑別診断ができるそうです。
私の知る神戸ARTレディスクリニックのサイトでは「鑑別に役立つこともあります」程度の
記述でしたが、「不妊治療体外受精のすすめ・成田収」では
「鑑別診断に用いられます」と明記されています。
医師の見解も人それぞれのようですね。
見分ける、と言ってもそれぞれどういう症状、病気なんでしょうか?
次回レポートの際に調べてみたいと思います。
●脳下垂体線種が疑われる時の検査
いきなり内視鏡検査というわけにもいかないので、
脳下垂体線種が疑わしい場合にはまず画像検査で腫瘍の有無を調べます。
CT検査とMRI検査が基本。
CT検査:人間ドックなどでおなじみの画像検査です。
コンピュータ断層撮影検査のこと。エックス線などを使用して
断層画像を連続的に撮影し、体内の臓器を立体的に観察します。
MRI:磁気共鳴画像診断のこと。
こちらも人間ドックなどではおなじみの画像検査です。
磁気共鳴を利用して体内の状態を描出します。こちらは立体を任意の部分で
切り取って観察できるので、CTよりさらに詳しく病巣の位置などを把握できます。
CT検査とは違い磁気共鳴を利用しているため、
放射線による被ばくの恐れがないところが人気の秘訣。
●プロラクチン高値になるとなぜ排卵障害や月経障害が起きるのか
とプロラクチンは妊娠している時、出産した産褥期の時期に
大量分泌されるホルモン物質で、FSHやLHの分泌を阻害するようです。
FSHとLHは相互作用で排卵と月経を引き起こす性腺刺激ホルモンですから、
これらがうまく分泌されなくなると排卵も月経も起こらなくなるというわけですね。
ここまで参考は、
書籍:不妊治療体外受精のすすめ/成田収著
でお送りしました。
次回はシーハン症候群、プロラクチン産生下垂体線種、
潜在性高プロラクチン血症について調べてみたいと思います。
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