コロナウィルス感染症と不妊治療を考える

新型コロナウィルス感染症と不妊治療について②

呼吸器系の感染症でかかる診療科と分治療で受診する診療科は違うから、

新型コロナウィルス感染症がどんなに感染拡大しても不妊治療を受ける分には

問題ないと思っている方、いらっしゃいませんか?

医療崩壊が起こったとしたら、そうでもないんですよ。

世界の新型コロナウィルス感染症、感染マップ

日本における3月30日までの新型コロナ感染症感染者の累積人数は1965人、

クルーズ船の乗客乗員を合わせると2677人で、自治体別にすると以下のようになります。

・東京都443人(30日夜のニュースでは444人になっていました)

・大阪府216人

・北海道176人

・愛知県170人

・千葉県158人

・兵庫県137人

・神奈川県128人

・京都府56人

・新潟県31人

・福岡県29人

・大分県28人

・岐阜県22人

・茨城県20人

・群馬県、和歌山県18人

・福井県、高知県15人

・熊本県14人

・栃木県12人

・奈良県、石川県、三重県各11人

・沖縄県9人

・長野県、静岡県、青森県各8人

・宮城県、滋賀県、広島県、山口県各6人

・秋田県、山梨県各5人

・愛媛県4人

・岡山県、宮崎県各3人

・福島県、長崎県各2人

・香川県、徳島県、佐賀県、鹿児島県、富山県各1人

・中国からの帰国者14人

・厚生労働省や空港の職員41人

このうち30日までに回復した人が合計1027人、重症化した人が合計70人で、

重症化した70人という数字は死亡者の人数と一致します。

ここまでの参考は3月31日のNHKニュースです。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200330/k10012357091000.html

ここから先は厚生労働省の新型コロナ感染症特設ページや報道各社の資料が参考となります。厚生労働省の特設ページはこちらです。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html

それと、WHOの世界感染マップがこちらです。

https://experience.arcgis.com/experience/685d0ace521648f8a5beeeee1b9125cd

スクリーンショットでWHOの感染マップを引用します。

リアルタイムのマップはリンク先でご覧ください。ぜひチェックしてみてください。

画像右側の「国、エリア、領土別の感染者数」一覧で、各国の感染状況が一目瞭然です。

アメリカ1国で12万2635人の新型コロナ感染症感染者が出ています。

クレジットではこの画像がアップデートされたのは2020年3月30日18:00時と

なっています。最新情報が気になる方は毎日アクセスしてみるといいでしょう。

31日、新たに発表された数字はアメリカ14万904人、イタリア10万1739人で、

アメリカ1国で、たった1日の間に2万人近い新規感染者が確認されている状況です。

医療崩壊したアメリカで何が起こっているのか

爆発的感染拡大が起こっているアメリカでは、医療体制はもはや完全に崩壊しています。

新型コロナウィルス感染症を発症しても治療を受けられず、

多くの患者が自宅待機を余儀なくされているのです。

また、たとえ入院できたとしても人工呼吸器が行き渡らず、そもそも治療が

できなくなってしまっています。重症患者をただ看取るしかない医師、看護師は

無力感に苛まれ、疲れ果て、力尽きようとしている状況です。

ある動物病院では、動物用の人工呼吸器を人間の患者に使うために貸し出したと言います。

また、自動車を製造している企業に対して人工呼吸器を新たに作るよう

要請があったとも言います。

人々は家にこもり、息をひそめています。それでも感染拡大に歯止めを

かけられずにいるわけです。

今の日本ではまだぎりぎりコントロールできる範囲で

推移しているとされていますが、「かろうじて踏みとどまっている」

段階なのでいつ医療崩壊しても不思議はありません。

感染者を隔離できなければ周囲の人間にも感染が広がります。

それなのに治療を受けられないとなれば、死者数は確実に増加するでしょう。

アメリカで動物病院から人工呼吸器が持ち出されたように、

専門外の領域から新型コロナウィルス感染症の治療のため、

人材やモノが移行する可能性もありますよね。

そう考えると、不妊治療に携わる医療関係者にも何らかの要請があっても

おかしくはないのではないかという気がしてきます。

これって私の考えすぎでしょうか?

考えすぎだといいなと思います。

厚生労働省が推奨する家庭内の新型コロナウィルス対策

PDFでまとまっているので、自分でご覧になる方はこちらをどうぞ。

https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000601721.pdf

ページを移るのが面倒な方は以下をご参照ください。ほぼ丸写しです。

●家族内に新型コロナウィルス感染が疑われる人がいる場合は部屋を分ける

・食事や睡眠をとる時も家族それぞれ別室に分けること、

一室にまとまらないことが推奨されます。部屋数が足りない時は、

最低限の措置としてお互いに2m以上の距離を置くようにしましょう。

・感染が疑われる本人は極力家からも部屋からも出ないこと。

とはいえ、トイレやバスルームなどの共用設備については

どうしようもない面もありますよね。感染が疑われる本人ができるのは

なるべく部屋から出ず、なるべく共用部にも触らないことくらいです。

あとは周囲が殺菌、手洗いを徹底するなどの工夫を行いましょう。

●感染者のお世話は決まった人が行う

・看病の担当者を決め、感染拡散のリスクを抑えることも大切です。

お世話を担う人の負担が大きくなるので、そのあたりは家庭内で役割を

分担して補うといいでしょう。

なお、持病がある方、高齢者の方、体力が低下している方はなるべく

感染者と接触しないように注意してください。

●マスクをつける

・感染者のいる部屋で着用したマスクは、部屋から出る時に廃棄すること。

・マスクの表面にウィルスが付着します、マスクの表面に触れないようにしましょう。

触れたら石鹸で手を洗いましょう。

・マスクを外したら必ず手を石鹸で洗うこと。

・感染者本人もマスクをすること。

くしゃみをするときはマスクから飛沫が飛び散らないようタオルなどで抑えること。

●手洗いをこまめに行う

・手洗い、消毒をこまめに行いましょう。

洗う前の手にはウィルスが付着している可能性があるので、目、鼻、口を

触らないように気を付けてください。

●換気する

・家じゅうを定期的に換気しましょう。

ウィルスがエアロゾル化して20分以上滞留するという説もあります。

空気清浄機も有効だと言われています(これはテレビで言っていただけなので要検証です)。

●手で触れる部分は消毒しましょう

・ドアの取っ手、ノブ、ベッドの柵などを、

「薄めた市販の家庭用塩素系漂白剤で拭いたあと水拭き」で消毒できます。

薄める目安は「濃度6%の製品なや水3リットルに対して漂白剤25ml」とのこと。

・トイレや洗面所は通常の家庭用洗剤で洗浄ののち消毒剤で消毒を。

・タオルなどの布類、カトラリーなどは通常の洗濯、洗浄でOK。

ただし、洗浄前のものを感染者と共有しないようにご注意ください。

●感染者が触れたもの、体液が付いたもの、ゴミに素手でさわらない

・感染者が着用した衣類、寝具などを取り扱う時は手袋とマスクを着用しましょう。

・衣類、寝具などは洗濯後なら素手で触っても大丈夫と思われるとのこと。

・ティッシュなどのごみはすぐ密閉できるビニール袋に入れ、

その後すぐに手を石鹸で洗いましょう。

●体調の変化をチェックする

・体温を日々測定し、感染者だけでなく家族も体調の変化をきちんと把握して

おくようにしてください。

●症状が出たら外出しない、職場などに行かない

・自分が感染源になることを認識して行動しましょう。

日本の法律上、政府は中国のような対策は取れません。

「3つの密を避けましょう!」と政府が促したところで、

イベントなどの自粛は事業者や参加者の良識に任せるしかなく、

現時点では徹底できていないと感じます。

ひとりひとりの行動に今後がかかっています。

1日も早く新型コロナウィルスの感染拡大がおさまることを、ただただ祈ります。

●感染が疑われる際、感染者と接触した際の連絡先

各都道府県の帰国者・接触者相談センター

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/covid19-kikokusyasessyokusya.html

帰国者・接触者相談センターから勧められた医療機関を受診しましょう。

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30代不妊治療について思うこと。不妊治療を知り、妊活から体外受精や顕微授精についてまで、自分のペースで調べていきます。