女性だけじゃない!不妊治療中の男性にもハイリスク!?

新型コロナウイルス感染症の治療と転用薬

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は非常に危険な病気です。

新しく発見された病原菌が原因であるがゆえに有効なワクチンが存在せず、

現時点では対症療法が唯一の治療法となっています。

別の疾病治療に用いられている治療薬が有効だという話も出ていますよね。

政府もそれらの薬に注目し、運用に向けて動き出しているようです。

とはいえ、どの薬がどれだけCOVID-19に対して有効なのか、

重篤な副作用を引き起こさないのかなど、検証が不十分な点を問題視する

声も少なくありません。

例えばある転用薬などは、

「妊娠している女性に投与すると胎児に奇形などの異常が現れる」なんて話も……。

●世界で新型コロナウイルス感染症対策に有望視されている主な薬

・レムデシビル:エボラ出血熱治療薬として開発された

・ファビピラビル(アビガン):認可はインフルエンザ治療薬として。エボラ出血熱治療に採用されている

・クロロキン:抗マラリア薬として使用されている

・ヒドロキシクロロキン(プラニケル):全身性エリテマトーデス薬として使用されている

・ロピナビル・リトナビル(カレトラ):抗エイズウイルス薬

・シクレソニド(オルベスコ):気管支ぜんそく薬

・ナフォモスタット(フサン):急性膵炎薬

・トシリズマブ:リウマチ性関節炎薬

・サリルマブ:リウマチ治療薬

参考:

AFP通信https://www.afpbb.com/articles/-/3280345

日経新聞https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58446920U0A420C2000000/

※AFP通信日本版では「ヒドロキシクロロキン」の商品名表示がなく

抗マラリア薬としての紹介。

日経新聞では商品名「プラニケル」運用は全身性エリテマトーデス薬として、

となっています。

●日本で試験投与が始まった転用薬

・アビガン

・カレトラ

・レムデシビル

日本での治験は2020年2月22日から開始したと国立国際医療研究センター(NCGM)の

レポートにあります。いずれも現段階では効果を期待されているというだけです。

それにも関わらず、今月27日の日本国首相会見で、レムデシビルの薬事承認が

間もなく可能になることが公表されました。

危険な副作用……妊娠中の女性、不妊治療中の男女は警戒を

治験開始から2ヶ月が経過し、徐々に副作用の報告が増えてきている転用薬が

「レムデシビル」と「アビガン」です。

レムデシビルは肝機能障害を引き起こすことが分かりました。

レムデシビルを投与した患者の血液検査で、肝臓の損傷を示す酵素の

血中濃度上昇が認められたのだとか。

そして、不妊治療中の男女が最も注視すべき薬が「アビガン」です。

アビガンはもともとインフルエンザ治療薬として薬事承認されているため、

ある程度のリスクも判明しています。

医療用医薬品データベースの「アビガン」禁忌項目を見てみましょう。

●医療用医薬品「アビガン」基本データ

一般名:ファビピラビル

総称名:アビガン

薬効分類名:抗インフルエンザウイルス剤

禁忌:妊婦または妊娠している可能性のある婦人

(動物実験において初期胚の致死および催奇形性が認められる)

参照:https://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00066852

医療用医薬品データベース

禁忌について補足すると、アビガンを男性が服用した場合、

有効成分ファビピラビルが精液中に移行するそうです。

ファビピラビルを含有する精液によって妊娠が成立するとどうなるかは……

ご想像いただけるかと思います。

ニュースメディアではアビガンの禁忌項目

「妊婦または妊娠している可能性のある婦人(動物実験において初期胚の致死および催奇形性が認められる)」ばかりがクローズアップされ、

前書きの警告文まではあまり取り上げられていないような雰囲気を感じます。

アビガンのリスクは女性だけにふりかかるものではなく、

妊娠を目指す男女が共有するものであることを、ぜひ皆様も覚えておいてください。

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30代不妊治療について思うこと。不妊治療を知り、妊活から体外受精や顕微授精についてまで、自分のペースで調べていきます。