胃潰瘍治療薬で不妊症につながる?

胃痛持ちは要注意!薬剤性高プロラクチン血症②

胃腸関連の治療薬は薬剤性高プロラクチン血症の主な原因のひとつです。

私の知っている神戸ARTレディスクリニックや医療関連企業CRC、

お薬のプロフェッショナル福岡県薬剤師会のレポートでも共通しています。

ただ、胃腸関連の病気、症状には多くの種類があり、

同時に、対応する薬剤も幅が広いので、私たちのような一般人からしてみると

「ではどの薬がいけないの?」となります。なりませんか?

私はなりました。

薬剤性高プロラクチン血症を引き起こす薬剤のうち、

消化器官(胃腸関連)のものをピックアップしてみましょう。

薬剤性高プロラクチン血症を引き起こす消化器官治療薬

●吐き気を抑制するお薬

イトプリド(ガナトン)

ドンペリドン(ナウゼリン)

メトクロプラミド(プリンペラン)

●H2受容体遮断薬

シメチジン(タガメット)

ニザチジン(アシノン)

ロキサチジン(アルタット)

●その他

クレボプリド(クラスト)

それぞれどんなお薬なのか、また、どのようにして

高プロラクチン血症を引き起こすのか、可能な限り詳しく掘り下げるつもりですが、

その前にですね、ちょっと個人的に衝撃の事実が判明しまして……。

私は胃腸内科で数年前まで長らくドンペリドンを処方されてきました。

ドンペリドン……。あるじゃないですか、この一覧の中に。

私は不妊症に悩んできましたが、もしかしてこれのせいだったの……?

最初にドンペリドンを処方された時は

まだ結婚もしていませんでしたし、神戸ARTレディスクリニックを始め、

参考サイトでは基本的に当該薬剤の服用をやめれば

高プロラクチン血症もおさまるとの記述があります。だからいいでしょう。

でも、結婚してからも私が胃痛で消化器内科を受診した時には

ドンペリドンが処方されることが多かった気がします。お薬手帳の常連でした。

結婚して、不妊に悩んでいた間も私は知らずにドンペリドンを……

いつもじゃなく、胃腸の症状がある時だけでしたが、服用し続けていたわけですよ。

ショックが大きくてちょっと咀嚼しきれません……。

タイムマシンがあったなら、当時の自分のところに駆けつけて

無知だった自分を叩き直したい、なんて、不毛な妄想をしてしまうほどです。

やりきれません。あの悩みに悩んだ日々は何だったのか……。

妊娠を望みながらもリスクある薬剤を処方されている女性は多い?

薬剤の知識は学びさえすれば誰でも身につけられますが、

学ぶ機会は作らなければ得られないものですよね。

さらに、正式な薬学の勉強には時間もお金もかかります。

だから、私のように無知なまま、無防備にリスクある薬剤を服用してしまっている女性は、

実のところ多いのではないかと思います。

若い女性、まだ妊娠の可能性がある女性、そして、妊娠したいと思っている女性は、ぜひこのことを覚えておいてください。

私が妊娠を望みながら、相反する薬剤を服用してしまっていたのは、

医師との意思疎通が不十分だったからです。

妊娠する機能とは関係ないだろうと思い込み、また、

相手が話し合うのが難しいタイプの医師だったこともあって、

なあなあで済ませてしまったからです。私がきちんと自分を大事にし、

薬剤をひとつひとつ調べるほど真剣であれば防げたことでした。

この経験を誰かが教訓として生かしてくださったならば、

少しは浮かばれるような気がします。

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30代不妊治療について思うこと。不妊治療を知り、妊活から体外受精や顕微授精についてまで、自分のペースで調べていきます。